神戸市長田区の守り神!戦災も震災も乗り越えてきた長田神社をご紹介!
目次
開運・厄除け・商売繁盛、そして病気平癒とさまざまなご利益があると信仰を集めるのは、神戸市長田区にある長田神社です。
特徴的な赤えいの霊験あらたかな絵馬や市指定天然記念物、国指定重要文化財などが奉納されている神社の概要から見どころまでご紹介します。
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神戸市長田区発展の守護神長田神社!概要・アクセス方法
神戸市長田区のちょうど真ん中あたりに位置する長田神社は、神戸発展の守護神とも呼ばれるほど、古くから信仰されてきた神社です。
福の神とも称される事代主神をお祀りするこの神社がどのようにして建立されたか、その概要とアクセス方法をご紹介します。
皇室・武家からの厚い信仰!長田神社の概要
御祭神の事代主神は、福の神として有名な恵美主様とも呼ばれ、あらゆる産業の守り神であり、日々の生活の開運・厄除けを担う神様です。
地元では長田さんの愛称で親しまれ、市民の心の拠り所となっており、その御由緒は神話に語られる時代まで遡ります。
事代主神の父神の大國主神は、この日本の基礎を作ったと言われ、國家鎮護の神、皇室守護の神、言霊鎮魂の神として皇室や武家から崇敬を受ける存在です。
神戸市長田区に長田神社が建てられたのは、神功皇后が神羅より帰還される道すがら、武庫の水門で授かったお告げに従ったと伝えられています。
当時は長田国と呼ばれる地域で、現在の神戸市長田区・兵庫区・須磨区・北区南部の一帯を指し、苅藻川の中洲に奉斎されました。
長田神社は平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災による被害を受け、どうにか倒壊は免れたものの、社殿は大きく傾いてほぼ半壊し、附属舎や灯篭は全壊する被害が出ています。
そのなかでも市民の心の拠り所となるよう、震災当日から避難場所として市民を受け入れ、境内で炊き出しをおこなうなど、地域貢献のいったんを果たしていました。
公共交通機関が便利!神社へのアクセス方法
神戸市長田区の長田神社は、苅藻川と新湊川が合流する少し手前に位置し、住宅や学校に囲まれた場所にあります。
電車やバスなどの公共交通機関でのアクセスが便利で、最寄り駅の市営地下鉄長田駅から歩いて約7分ほどです。
JR神戸線の兵庫駅から歩くには少々距離があるため、兵庫駅から運行している市バス4系統に乗車し、長田神社前で下車します。
●所在地:兵庫県神戸市長田区長田町3-1-1
●アクセス方法:市営地下鉄「長田駅」より北へ徒歩7分
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神戸市長田区にある長田神社の特徴!痔病平癒の絵馬・天然記念物の御神木!
商売繁盛や開運・厄除けと、人の営みには欠かせない願いを叶えてくれる神戸市長田区の長田神社には3つの特徴があり、どれも見逃せないスポットとなっています。
漏電による炎上!昭和3年に再建された御社殿
日本書紀によれば、長田神社の創建は西暦201年とも言われており、とても長い年月が経過していた御社殿は、神戸市内で唯一戦果を免れた大社殿でした。
しかし、大正13年に起きた漏電による火災で御社殿が燃えてしまい、昭和3年に本殿・幣殿・拝殿・前拝・東西楽舎を再建しました。
本殿は単層三間社流造、拝殿は単層五間・四間入母屋破風造、東西楽舎は単層入母屋破風造と、昭和の神社社殿建築のなかでは名建造物とされています。
特徴的な御社殿は、漆下地丹塗の極彩色仕様に再建され、今でもその鮮やかな色で参拝する方の目を奪うほどです。
牛肉にも匹敵する栄養源!赤えい絵馬で痔病平癒
長田神社の絵馬には特徴があり、海の魚のえいの姿が描かれた全国でも珍しい絵馬で、腫れ物や痔を治すと信じられています。
赤えいの話は古来の記録によると、6世紀ころの初秋に発生した台風によって川が増水し、浜辺にいた赤えいの群れが境内まで入ってきたのが始まりです。
赤えいは瀬戸内海での漁獲量が多いため、安価に手に入れられる貴重なタンパク源とされ、現代で言えば牛肉にも匹敵します。
栄養価が高く、貴重な食料となっていた赤えいでしたが、食べるのを止めて願掛けをおこなううちに腫れ物や痔が良くなると評判が広がり、やがて絵馬を奉納するようになりました。
通常、絵馬にはさまざまな願いごとが書かれますが、この赤えいの絵馬に書かれる9割は痔病平癒で、痔の神様とも呼ばれています。
赤えいの化身?御神木は神戸市指定天然記念物!
特徴的な赤えいの絵馬の由来は、台風による増水で境内に赤えいが入り込んできた言い伝えによるものです。
この言い伝えにはもう少し続きがあり、境内に入り込んだ赤えいを捕まえようとした人々の手を潜り抜けた赤えいは、御神木の樟のあたりでふっと姿を消したそうです。
これにより、長田神社の御神木の樟には赤えいが宿る場所や、赤えいの化身だとされ、今も丁重に祀られています。
この樟は、神戸市指定天然記念物にも登録されるほどの大きな樟で、訪れる参拝客を見守るように枝葉を広げる姿は圧巻です。
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神戸市長田区が1つになるお祭り!長田神社の年中行事!
その年の幸せや災難除けを祈願する行事にはさまざま種類がありますが、神戸市長田区の長田神社では次の3つの行事が見逃せません。
神様の名代は7人の鬼役!古式追儺式神事!
古式追儺式神事は県指定重要無形民俗文化財に登録される行事で、鬼役となる7人が神様の名代となって1年の無病息災を祈願する行事です。
追儺とはおにおいとも呼ばれ、文武天皇の時代から大晦日に宮中や社寺でおこなわれ、現代では2月の節分となっています。
一般的には鬼は不吉なものとして扱われますが、長田神社では鬼は神様からのお使いであり、神様に代わって災いを祓い清めてくれる存在です。
7人の鬼役にはそれぞれ名前と役割が与えられ、神事の前日から冷たい井戸の水を何度も浴びて身を清め、神事当日の早朝にも須磨海岸で海に入って身を清めます。
清めた体で神様の名代となり、炎で災いの種を焼き払い、太刀で寄ってくる不幸を切り捨てて、無病息災と立春の喜びを祝うのです。
夏の風物詩!神社でおこなわれる夏越祭!
夏越祭は古歌の「なごしのはらえする人は、千歳の命のぶというなり」に由来し、病気が蔓延しやすいこの時期に無病息災を祈願します。
社殿に作られた茅の輪を潜り抜けてこれまでの穢れを払い、病気にならないようにと祈るお祭りですが、現在では神戸市長田区民の夏の風物詩の印象が強いかもしれません。
詩吟や琵琶をはじめ、民謡踊りなどが奉納され、神聖な行事とお祭りの賑やかさが入り混じった独特な光景を飽きずに見ていられるでしょう。
境内には氏子地区の子どもが書いたあんどんが飾られ、夜店が営業を始める時間帯にはライトアップされた幻想的な夏の風景を楽しめます。
国指定重要文化財の神輿が登場!長田まつり!
神社の名前を冠した長田まつりは、昭和44年に国指定重要文化財に登録された黒漆金銅装神輿が担ぎ上げられる活気あるお祭りです。
長田まつりの由来は雨乞にあり、その始まりは正保3年と伝えられているほど古くから脈々と継承されてきました。
御神徳を称え、更なる御加護を願う年間を通じてもっとも重要な行事である例大祭の翌日におこなわれ、奉仕する担ぎ手は毎年交代制です。
神社を出発した神輿は、約35kmの渡御巡幸路を何人もの担ぎ手に支えられながら進み、途中で稚児行列をくわえ、受け継がれる七首の神輿歌を歌いながら絶えず賑やかに進みます。
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まとめ
夏には賑やかな夜店やあんどんのライトアップ、秋にはもっとも重要な古来からの神事がおこなわれる神戸市長田区の長田神社は、見逃せない行事が目白押しです。
近くにお住まいになれば、病気平癒や開運・厄除けのご利益だけでなく、見たり参加したりして行事を楽しめるでしょう。
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