神戸市兵庫区で歴史を紡ぎ続ける能福寺!概要・見どころ・行事をご紹介!
古い歴史を持つ寺は国内にいくつもありますが、神戸市兵庫区の能福寺は約1,200年以上も昔に建立された歴史を持つ珍しい寺です。
どのような由来から建てられた寺なのか、その概要から境内の見どころ、執りおこなわれている年中行事の数々を知れば、きっと訪れてみたくなるでしょう。
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神戸市兵庫区から国家安寧を祈願する能福寺の概要
中国にて仏教を学んだ最澄が興した日本初となる教化霊場であり、今も地域の方々の信仰を集める神戸市兵庫区の能福寺とはどのような寺なのか、概要とアクセス方法をご紹介します。
1,200年の歴史!最澄が興した寺の概要
海までほど近いところにある神戸市兵庫区の住宅街には、歴史の授業で聞き馴染みのある平安時代の仏教僧の最澄が興した能福寺があります。
建てられたのは西暦805年と、今から1,200年以上もの遠い昔でありながら、数多くの戦乱や災害を乗り越えており、今も地域の方々の心の拠り所です。
西暦804年に桓武天皇の勅命を受けた最澄が中国へと渡って仏教を学び、神戸市兵庫区の地に能福寺を建立して、国家の安寧と人々の幸福を祈願しました。
日本で最初の教化霊場となった能福寺は、平家一族が帰依するなど人々の厚い信仰を受けておりましたが、平家の滅亡とともに火で焼かれ、建物は全焼します。
しかし、人々の信仰の心は失われず、比叡山で修学した長盛法印が能福寺の住職となり、再び国家安寧と人々の幸福を祈る寺となったのです。
その後、神戸大空襲によって境内は鐘楼を除いて再びすべてが火に巻かれ、さまざまな像や書物が灰となりましたが、第24世住職によって本堂が再建されました。
幾度となく本堂を失う危機にあっても、信仰を求める声は止まず、それに応えるようにして再興されてきた能福寺は、現在も地域の方々の心を支えています。
神戸市兵庫区の能福寺へのアクセス方法
神戸市兵庫区にある能福寺は、海にほど近い住宅街のなかにありますが、JR山陽本線と地下鉄海外線の2つの路線からアクセス可能です。
JR山陽本線の兵庫駅からは、南口を出て駅からほぼ真東の方角へと進み、歩いて約15分ほどで到着します。
地下鉄海岸線の中央市場前駅からは、1番出口を出て西の方角へと進んで川を渡り、歩いて約10分ほどです。
●所在地:兵庫県神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
●アクセス方法:JR山陽本線「兵庫駅」より東へ徒歩15分、地下鉄海岸線「中央市場前駅」1番出口より徒歩10分
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神戸市兵庫区にある能福寺1,200年の歴史!見どころ満載の文化財の数々!
戦乱や災害などによって、何度も本堂を含めた建造物や歴史的に貴重な資料などが焼失してきましたが、神戸市兵庫区の能福寺にはまだまだ見どころが満載です。
歴代天皇陛下も参拝!由緒高き歴史的建造物!
月輪影殿(本堂)は、もともと能福寺のものではなく、もとは歴代皇族の墓所で知られる京都府東山の月輪御陵の拝殿を拝領しています。
本来の所有者は大正天皇の后であられる貞明皇后の里の九条公爵家であり、明治・大正・昭和の歴代天皇陛下は京都を訪れるたびに参拝されていたそうです。
明治天皇陛下が訪れた際には、正装した女官が本殿にずらりと並んで天皇陛下をお出迎えし、その光景はまるで絵巻物のように煌びやかだったと伝えられています。
見どころは、丸みを帯びた美しさが特徴の入母屋唐破風付銅版葺で、瓦や釘隠しなどの所々に九条家の家紋を見つけてみるのも楽しいでしょう。
住宅街に突如現れる大仏像!慈愛に満ちた兵庫大仏!
閑静な住宅街に突如として現れた大仏像は寺の入り口の正面に据えられ、見どころの1つとしても有名で、参拝者をいつでも慈愛に満ちた表情で出迎えています。
実は現在の大仏は2代目で、初代の兵庫大仏は明治24年5月に建立され、日本三大仏に数えられるほど荘厳な姿でした。
しかし、第二次世界大戦の金属回収令によって解体されてしまい、その姿を見られなくなってしまったのです。
戦後の混乱のなか、当時の住職は幸運にも解体された大仏を発見したため、平成3年5月に解体された旧大仏を使って今の兵庫大仏が再建されました。
日本最初の英字新聞を翻訳!新聞の父の記念碑!
能福寺には寺としての歴史のみならず、日本初の英字新聞を日本語訳した新聞が発刊された歴史を残す記念碑が、本堂の正面に建てられています。
この記念碑が建てられたお話は見どころの1つで、海難事故に遭った日本人が通訳となって、日本で初めて英字新聞を翻訳するのです。
日本人の浜田彦造が海難事故により太平洋を漂流していたところ、アメリカの船に救助され、そのまま渡米しました。
領事館通訳となって日本へ帰国したのち、外国人観光客が増加していた能福寺からの依頼を受けて、寺の縁起を英訳した石碑を作り、今ではジョセフ・ヒコの英文碑と呼ばれています。
また、浜田彦造はエイブラハム・リンカーンなど、3代のアメリカ大統領と会見し、ペリーが来航した際には通訳を務めた人物としても有名です。
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神戸市兵庫区の能福寺でおこなわれる年中行事
悠久の歴史を紡ぐ神戸市兵庫区の能福寺では、数々の年中行事が執りおこなわれており、見る機会の少ない貴重な行事や毎日おこなわれている行事などさまざまです。
毎年1月18日開催!ビルシャナ殿での初観音会
年末年始の忙しい時期が明けたころ、神戸市兵庫区の能福寺では兵庫大仏の台座の1階で初観音会がおこなわれます。
ここは永代供養をおこなう場で、中央には木造十一面観音菩薩立像が置かれ、その周囲にある約4,000体の金色の小さな仏像は永代諸精霊で、彼らを浄土に導くのです。
お盆と春秋の彼岸には供養をおこないますが、一般の方の参拝はできず、毎年1月18日の初観音会の行事のときのみ公開されています。
能福寺に脈々と受け継がれてきた木造十一面観音菩薩立像と、周囲の壁をぐるりと囲む永代諸精霊の金色の仏像は圧巻です。
毎年5月9日開催!兵庫大仏ご祈祷大法會
境内でひと際目立つ兵庫大仏を花で飾り、その目の前でご祈祷をあげる兵庫大仏ご祈祷大法會が、毎年5月9日に開催されます。
兵庫大仏は一願成就のため、その方の一生に一度の願いを叶えてくれるとされており、この行事では家内安全や無病息災などの祈願をする方が多いようです。
参拝者がお札に込めた願いを僧侶が読み上げ、祈りを捧げるこの行事は午前11時から午前12時までの間におこなわれており、誰もが見学できるようにされています。
色鮮やかな法衣をまとった僧侶たちの後ろ姿を見ながら、参拝客も兵庫大仏の台座の下で手を合わせて祈る姿が見られる1日です。
随時開催!小さなお堂での護摩祈願法要
本堂の月輪影殿の左脇に小さく佇む護摩堂は、護摩木による祈願を随時受け付けているお堂で、行者と導師しか入れません。
毎日午前10時から午後4時までの間ならばいつでも護摩祈願をおこなっているため、お堂の外からであれば見学は自由です。
護摩堂の本尊には不動明王が置かれ、本尊に向かって真剣に祈祷をあげる僧侶の姿は、僧は社会の一隅を明るくてらす光明たれと述べられた最澄の言葉をまさに実践しています。
能福寺が建てられたのは、国家の安寧と人々の幸福を祈願するためとされており、ここでは参拝者の祈りをしっかりと受け止めていると感じられるでしょう。
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まとめ
はるか昔から紡がれた歴史の重みが感じられるこの寺は、足を踏み入れるのが恐れ多い場所ではなく、地域の方々に親しまれ愛される寺です。
歴史に触れるも良し、一願成就の祈願をしに出向くも良しのこのお寺で、身も心も清められてみたいと思いませんか?
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