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土地売却の成功のコツは?事前準備や注意点も解説

土地売却の成功のコツは?事前準備や注意点も解説

土地や建物といった不動産の売却は、一生に何度もおこなうことではありません。
そのため、「どのような準備が必要なのか?」「高く売るためにはどうすれば良いのか…」といったお悩みを持つ方も多いでしょう。
そこで今回は、土地を売却する前に必要な準備や高く売るコツ、売る際の注意点について詳しく解説します。
土地を手放すことをお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

土地の売却を成功させるために必要な事前準備

土地の売却を成功させるために必要な事前準備

まずは、土地の売却を成功させるために必要な事前準備について解説します。

売却を成功させるための準備1:名義変更は済んでいるか

準備すべきこととしてまず挙げられるのが、名義変更が済んでいるかを確認することです。
不動産の売却は、名義人の承諾なしにはできません。
そのため、名義がご自身になっているか否かを確認するようにしましょう。
とくに相続で取得した不動産の場合、名義が被相続人のままになっているケースも少なくありません。
登記簿謄本を取得すると、その土地の所有者を確認できます。
登記簿謄本は、不動産の所有者や面積などが記載されている書類で、神戸市中央区・長田区・兵庫区・北区を管轄する法務局で取得できます。
名義変更ができていない場合は、司法書士に依頼して変更手続きをおこなう必要があるため、注意が必要です。

売却を成功させるための準備2:必要書類を揃える

必要書類を揃えることも、やっておくべき準備のひとつです。
揃えておくべき書類として、下記が挙げられます。

●身分証明書と実印
●土地の測量図や境界確認書
●権利証または登記識別情報
●固定資産税納税通知書
●購入時の売買契約書など


権利証とは、土地を取得した際に法務局から発行される書類です。
平成17年に改正不動産登記法が施行され、権利証の代わりに登記識別情報通知書が発行されています。
どちらも所有者を証明するための書類なので、売却時に買主へ引き渡すことになります。

売却を成功させるための準備3:信頼できる不動産会社と媒介契約を締結する

準備として、不動産会社と媒介契約を締結することも挙げられます。
媒介契約とは、売却活動の内容や報酬の金額などを取り決めた契約のことです。
媒介契約には、下記の3つの種類があります。

●一般媒介契約
●専任媒介契約
●専属専任媒介契約


一般媒介契約は、1社以上の不動産会社に仲介を依頼できる種類で、幅広く買主を探せるのがメリットです。
専任媒介契約と専属専任媒介契約は、1社にしか仲介は依頼できないものの、不動産会社が積極的に活動しやすいため、早期の売却が見込めます。
それぞれ特徴やメリットが異なるため、不動産会社と相談しながら決めるのがおすすめです。
土地の売却の実績が多いところや、サポートをしっかりしてくれる不動産会社を選ぶことも、大切なポイントです。

土地を高く売却するための成功のポイント

土地を高く売却するための成功のポイント

以下では、土地を高く売却するための成功のポイントについて解説します。

高く売るためのポイント1:土地の売却が得意な不動産会社に依頼する

高く売るためのポイントとしてまず挙げられるのが、土地の売却が得意な不動産会社に依頼することです。
土地や建物の売却を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。
知名度や会社の規模にこだわらず、土地の売却における実績が豊富な会社を選ぶようにしましょう。
また、困ったことや心配なことが生じた場合、迅速な対応ができるかどうかも重要なポイントとなります。

高く売るためのポイント2:越境の覚書を作成しておく

越境の覚書を作成しておくことも、高く売るためのポイントのひとつです。
越境とは、木の枝やブロック塀、フェンスの基礎や擁壁などが隣地にはみ出している状態を指します。
売却時にはこれらの越境物を撤去することが望ましいですが、地下部分の越境については撤去が困難です。
簡単に撤去できない越境物がある場合、土地家屋調査士に覚書の作成を依頼します。
これにより、買主は安心して購入できるため、売却成功の可能性が高まるでしょう。

高く売るためのポイント3:土地をキレイにしておく

高く売るためには、土地を清潔に保つことも重要です。
更地の状態のままでいると、雑草が生えたりごみがポイ捨てされたりすることがあります。
雑草やごみがある状態で売りに出すと、マイナスの印象を与えてしまい、成功する可能性が低下します。
成功したとしても、値下げを要求される恐れがあるでしょう。
そのため、雑草やごみを撤去して、清潔な状態で売りに出すことがおすすめです。

高く売るためのポイント4:アピールポイントや売る理由を伝えておく

売る理由を伝えることも、高く売るためのポイントのひとつです。
不動産を購入する際、なぜ売りに出すのかが気になる買主も少なくありません。
理由を説明することは、信頼関係の構築にもつながるため、正直に伝えることが重要です。
理由とともに、その土地を購入するメリットや魅力を伝えることで、購入を前向きに検討してもらえるでしょう。

土地の売却を成功させるための注意点

土地の売却を成功させるための注意点

最後に、土地の売却を成功させるための注意点について解説します。

注意点1:すぐに売れるわけではない

注意点としてまず挙げられるのが、すぐに売れるわけではないことです。
不動産は生鮮食品などと異なり、売りに出した途端、すぐに成約に至るケースは少ないといえます。
売却を成功させるためには、引き渡しまでにどのくらいの期間がかかるのを知っておくことが大切です。
引き渡しまでの一般的な流れと期間は、下記のようになります。

●売り出す前:1週間~4週間(査定や不動産会社との媒介契約の締結など)
●販売活動中:1か月~3か月(内覧対応や購入希望者との条件交渉、売買契約の締結など)
●活動後:1か月~2か月(決済と引き渡し)


査定から引き渡しまでの期間は、約3か月~6か月かかることを、注意点として押さえておきます。

注意点2:境界は確定し境界確認書を作成しておく

境界を確定し、境界確認書を作成しておくことも、注意点のひとつです。
土地の境界が曖昧な場合、隣地の住民とトラブルになったり、所有していない土地を売ってしまったりといったリスクが生じます。
状況によっては買主が見つからず、売却が成功しない可能性もあります。
そのため、売り出す前に確定測量図があるか否かを確認するようにしましょう。
確定測量図が見当たらない場合は、土地家屋調査士事務所に確定測量図の作成を依頼してください。
境界確認書があれば、買主が安心して購入できるため、早期の売却が目指せます。

注意点3:売りたい土地や遠方にある場合は持ち回り契約を視野に入れる

売りたい土地が遠方にある場合、持ち回り契約を検討します。
持ち回り契約とは、買主と売買契約を郵送でおこなうことです。
遠方の土地を売る際には、何度も足を運ぶことが負担になりますし、交通費や手間もかかります。
そのため、郵送で契約をおこなうことで、費用や手間を節約できる可能性があります。
持ち回り契約の実現可能性については、不動産会社に相談してみてください。

まとめ

土地の売却を成功させるための事前準備として、名義変更が済んでいるか否かを確認することや、必要書類を揃えることなどが挙げられます。
高く売るためのポイントは、土地の売却が得意な不動産会社に依頼することや、売却理由を正直に伝えることなどです。
すぐに売れるわけではないことや、境界は確定し境界確認書を作成しておくことなどを注意点として押さえておきます。